桜庭一樹

【赤朽葉家の伝説】桜庭一樹

赤朽葉家の伝説
鳥取の旧家・赤朽葉家は、代々製鉄によって財をなしてきた。
昭和20年代から、現代に至る赤朽葉家3世代の女主人を追って、物語が進められる。

舞台となる「紅緑村」は、終戦間もなくの頃、まだ独自の文化と神話の匂いを残し、地場産業である製鉄と造船で潤っていた。その後、時代の流れとともに、東京を頂点とした日本の地方の寂れた町のひとつになっていく。荒削りな文章ながら、時代の情景が迫ってくる。

荒唐無稽な登場人物たちがどうなるのかを知りたくて、いっき読み。
「昭和」とよばれた時代の、産業・文化・人の心の中の変化が俯瞰できて、そこが面白かった。
ラストが中途半端に感じられて、惜しい。

桜庭一樹

1件のコメント  |  トラックバックURL:http://kalapanic.com/2008/07/post-1713.php/trackback