乃南アサ

【凍える牙】乃南アサ

凍える牙
深夜のファミリーレストランで男の体が炎を噴き出した。
焼死体となった男の太ももには大型の犬によるものと思われる咬み傷があった。
その数日後、湾岸地帯で、やはり獣に襲われたと見られる殺人が起きる。
関連がありそうでいて、掴みどころのない事件を追う、音道貴子と滝沢のふたりの刑事。
女性と組むことに苦痛に感じる中年の刑事・滝沢と、そんな滝沢にうんざりする音道。
事件の真相を追いながら、この2人はどうなるんだろうと、そちらも楽しみでした。
家族や人生のしがらみに翻弄される人間たち。
それとは対照的に描かれる、崇高な獣の存在。
どろどろした事件のなかをくぐり抜けて、最後は悲しいような爽快なような、そんな気持ちで終わりました。 犬好きには、泣けてしまうよ。
(2010.4月25日読了)

乃南アサ

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