マーク・ストランド

【犬の人生】マーク・ストランド 村上春樹訳

犬の人生
マーク・ストランドは、1934年カナダのプリンス・エドワード島に生まれ、現在アメリカを拠点として活躍する詩人。 なるほど、小説というより散文詩といった方がしっくりする。

全14編の短編集。
表題作【犬の人生】は、前世が犬(コリー)だったという男の話。
ある晩、男は彼の妻に、犬として生きた人生で感じた自然の美しさを語り、犬として辛かったことを告白する。その翌朝、夫婦は二度とその話をすることはないのだと感じる。。。

全編そんな感じ、というより、むしろこの話は分かりやすいくらい。
【小さな赤ん坊】など、何を書いているのかまるで分からず、それでいて気持の中にすとんと入り込み、積み重ねられたイメージが心に何かを残す。
訳者あとがきの中での、『なんのこっちゃ』という一言が、言い得て妙。

言葉から紡ぎだされるイメージを辿って小旅行を楽しむ。
旅から帰ると、そこはいつもの場所であるけれど、何かが少し違っている。。。
私にとっては、そういう本だった。
(2009.11月28日読了)

マーク・ストランド, 村上春樹

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