近藤史恵

【サヴァイヴ】近藤史恵

サヴァイヴ

老ビプネンの腹の中/スピードの果て/プロトンの中の孤独/レミング/ゴールよりももっと速く/トウラーダ

【サクリファイス】【エデン】に続く、ロードレース・シリーズ(?)三冊目。
今回はそれぞれ独立した短編になっている。
前2冊での主人公・白石誓の語りから始まるが、チーム・オッジの伊庭、赤城も語り部として登場する。
【サクリファイス】のラストで驚くような決断をみせた石尾が、プロに転向してからエースになるまでの話が、チーム内で唯一の理解者だった赤城の視点から語られる。
石尾があの決断をするまでの経緯が想像でき、あらためて【サクリファイス】も読み返したくなった。
石尾…そうだったのか〜。

乾いたような、熱いような、ひんやりとしたような。
自力でスピードを上げてゆく、極限の狂気みたいなものがよく出ていて、 そんなところが、気に入ったシリーズでした。
3冊目ということでキリがいいようにも思うのですが、まだまだ番外編とか読んでみたいです。出ないのかな?
(2012.4月2日読了)

近藤史恵

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【エデン】近藤史恵

エデン
自転車ロードレースを舞台にしたミステリ【サクリファイス】の続編。
主人公の白石誓ーチカーは、ロードレースの本場ヨーロッパのプロチームに所属。アシストとして活躍しながら、ついにツール・ド・フランスにエントリーする。
憧れの舞台に期待が高まるチカだったが、レース前にとんでもない問題が持ち上がる。
前作と比べてミステリより、レースそのものの展開で読ませてくれる。
レース中の駆け引き、さらにいろいろな人間関係が錯綜して、もう夢中になって読んでしまった。
自分の信念を通したいチカに、もどかしい思いもしたけれど、命がけでスピードを出して、過酷な3000キロを走り抜くことは、とことんナットクしていなければ出来ないんだろう。
続編ということで、あまり期待せずにいたが、スケールも面白さもグレードアップ。
さらに続いていきそうなラストに三作目も期待大。
(2010.10月13日読了)

近藤史恵

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【サクリファイス】近藤史恵

サクリファイス
自転車ロードレースには、勝つために走る「エース」と、
その勝利のためだけに、過酷なレースを走り抜く「アシスト」たちがいる。
その関係を描いた、青春ミステリー小説。 タイトル【サクリファイス】の意味は「犠牲」。

ガードとして前走させたアシストの横を抜けて、エースはゴールを目指し疾走する。
アシストは上位でゴールする体力は、もう残っていない。 残酷で爽快な場面。
エースの勝利への責任と孤独、アシストの羨望と嫉妬。
ロードレースって面白そうなスポーツだな、と思わせてくれた。

主人公がいい子ちゃん過ぎるのと、初恋のエピソードが甘ったるい。
お砂糖を余分に入れちゃったような感じで、残念。
友人(?)の伊庭が、良かった。伊庭主人公でロードレースが読みたい。 (8月6日読了)

オマケ : 今日のgoogleのトップバナーが自転車に乗った羊でした。
海外では今日のメインの競技は「ロードレース決勝」なのですね。
日本でも朝の4時から放映されるようです。 (8月9日)

近藤史恵

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