幸田真音

【タックス・シェルター】幸田真音

タックス・シェルター

証券会社の財務部長・深田道夫は、父のように慕ってきた社長から、
海外に隠した、社長個人の秘密の資産の管理を委託される。
ところが、間もなく社長は急死。
社長の遺族に対し、誠意をもって、隠し資産の処理を試みようとする深田だが、
10億円もの資産に、次第に人生を狂わされていく。

外資系銀行や証券会社で債権ディーラーを経験してきた著者は、
多くの人が大金に足をすくわれる様子をみてきたのだろう。
普通に人生を送ってきた人間が、脆く崩れていく過程が実にリアル。
それなりに誠実な人間であるのに、大金に溺れていく自分に歯止めをかけられない。
主人公・深田のいう誠意って、そんなものなの?と思いながら読んでたけれど、
普通の人間は、やはり大金に負ける。 負けないのは、特殊な人たちなのかも。
(2008.10月12日読了)

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幸田真音

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