伊坂幸太郎

【マリアビートル】伊坂幸太郎

マリアビートル
東京発盛岡行き、新幹線〈はやて〉。
息子の復讐を誓った「木村」はターゲットの中学生を探していた。
「七尾」は、頼まれたトランクを盗って上野で降りなければならない。
「蜜柑」と「檸檬」は、八分通り終えた仕事を納めに盛岡へ向かう。
ところが…

【グラスホッパー】をベースにした、アブナイ登場人物たちの2時間半。
膨らむトラブル、積み上る死体…。
伊坂幸太郎の本領発揮、痛快娯楽サスペンス。
【グラスホッパー】が陰なら、こちらは陽だろう。
どいつもこいつも、スゴい性格の持ち主である。
果たして誰が生き残れるのか。できたらあの最悪な中学生には死んでほしいと思いつつ、
ヒヤヒヤワクワクと楽しませてもらった。
東北新幹線の車内で読めたら、さらに面白いんじゃなかろうか。
(2012.4月10日読了)

表紙の装丁が読んだときとは別のものになっていました。
まえの方が好き…だったかな。

伊坂幸太郎

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【3652】伊坂幸太郎

3652
伊坂幸太郎エッセイ集
2000年【オーデュポンの祈り】でデビューしてから、2010年にいたる10年間のエッセイをまとめた一冊。
謙虚に、趣向を凝らし、ときに辛口だったりもする。
書評をはじめとして、音楽・映画の話もあり、どれも面白そうだった。
伊坂父のハナシが、なんともおかしい。
健康マニアで、あらゆる健康療法をためし、『生きていくのが一番健康に良くない』と笑う。
伊坂父には、ほかにも面白いエピソードがいろいろあった。
2011年、毎年苦慮していると語っている干支のエッセイは、無事掲載されたのだろうか。
そして、今回の震災についてのエッセイは、どこかの雑誌で書かれたのだろうか。
次にエッセイ集としてまとまるまで待つのはツライので、探してみようかと思っている。
(2011.7月17日読了)

最近、本屋さんで伊坂幸太郎の新しいエッセイ集【仙台ぐらし】を発見、即購入してしまいました。
去年の3月から、地元仙台で掲載される仕事以外、断ってきたそうだ。
地元の出版社だから出したそうで、こういうバランス感覚がとても安心できる。

伊坂幸太郎

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【バイバイ、ブラックバード】伊坂幸太郎

バイバイ、ブラックバード
星野一彦は二週間後に〈あのバス〉に乗ることになっている。
バスの行き先は分からない。
借金の返済ができなくなり、しかも何者かの逆鱗に触れてしまったことで、バスに乗せられ、どこかへ連れて行かれることになっているのだ。ろくな目には合わないだろう。
しかも。
星野には、2ヶ月前から、マツコ…じゃなかった、繭美という怪物めいた巨体の見張り役が付いていた。
星野は5人の女性とつきあっていた。
バスに乗せられる前に、5人に別れを告げたいと繭美に頼み込む。
意外なことに、その願いは聞き届けられ、繭美にどやしつけられながら、それぞれの彼女の家を訪ねていった。
そして、星野は最後に…
あり得ないような設定に、怪物のような巨体の女性。
すんなり物語に入り込めるのが、伊坂作品のフシギなところだ。
しかも、じんとさせられてしまう。
映画化するとしたら、繭美役はキマリですね。
話が進むにつれて、すっかり繭美の虜になってしまいました。
(2011.4月25日読了)

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【オー!ファーザー】伊坂幸太郎

オー!ファーザー
高校生の由紀夫には4人の父親がいる。
義理の、ではない。4人とも自分こそが由紀夫の本当の父親だと信じている。
母ひとり子ひとり父4人の6人家族。家に友だちをよぶこともできやしない。
〈あとがき〉に、この本は第1期作品の最後にあたると書かれている。
第2期は【ゴールデンスランバー】以降になるのだそうだ。
明るくて軽妙な語り口と、勧善懲悪。4人の父親が楽しげに由紀夫のピンチを救う様子は
【陽気なギャング】たちを思わせる。
次々と事件が起こり、ラストに向かって伏線がキレイにひろわれていく。
ありえないでしょう、というアクションも笑える。
せっかく面白い父親たちが4人も登場したんだし、新しいタイプのホームドラマとして続編が出ても面白いかも。
(2010.8月20日読了)

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【SOSの猿】伊坂幸太郎

SOSの猿
主人公の一人、家電量販店のエアコン売り場に勤める遠藤二郎は、副業で「悪魔祓い」をしている。人の不幸を放っておくことができない体質が、彼に「悪魔祓い」をするよう仕向けている。
もう一人の主人公、五十嵐真はシステムの欠陥の原因を突き止めることが仕事。エラーの原因がどんなに離れたところにあっても、徹底的に追っていく。
まるで関係のない2人が、奇妙な縁でつながっていく。
どういうわけか孫悟空のマボロシ(?)も絡んでくる。
荒唐無稽な人助けの話。
孫悟空は、無意識の底流で繋がる使命感の象徴…?
【あるキング】も無意識でつながる「なにか」がテーマだったような。
最後に二郎くんが「悪魔祓い」の師匠に送ったメール、
『エアコンは、誰かを救う。分かりやすいよね。それを僕は売る』。
なかなかシャレた救われ方をするラストだった。
(2010.6月26日読了)

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