『ぼくはたいへん頭が良く、しかも努力をおこたらずに勉強するのである。 だから、将来はきっとえらい人間になるだろう。』 出だしはこうである。大学生じゃないようだ。しかも腐れていないぞ...? 主人公のアオヤマくんは小学4年生。海辺の町まで2時間かかる新興住宅地に住んでいる。 アオヤマくんは、日々、色々な研究をして、それをノートにまと …続きを読む
森見登美彦
京都祇園祭、宵山。 どこまでも続く露店の灯、行き交う人々の熱気、街ごと呑み込む喧噪。 ノンキに浮かれ歩いているうち、ふっと異界に連れてゆかれ、、、 宵山姉妹/宵山金魚/宵山劇場/宵山回廊/宵山迷宮/宵山万華鏡 6編それぞれの語り手が、宵山の夜の中でつながっている。 迷子の幼い姉妹、大仕掛けのバカバカしい悪戯、 宵山の1日から脱け出せ …続きを読む
京都の大学から、うらさびしい能登の実験所に飛ばされた守田一郎。 意中の乙女に想いを伝えるため、 ひいては「恋文代筆業」にてベンチャー企業の創業者たる将来の布石を打つため、 「文通武者修行」をはじめる。 全編にわたる守田一郎くんの手紙。手紙を通して次々と起こる事件を読んでいく。 ふはは、と笑える森見節、健在なり。 守田一郎は、果たして …続きを読む
疎水、竹林、奥に深い造りの家… 京都に潜む魔物があちらこちらで顔を覗かせる、 ちょっとホラーな四つの物語。 あいまいなオチが、物語の魔物をそのまま日常に溶けこませている。 魔物はどこの町でもいるような気がしますが、ここに登場する魔物は、いかにも千年を超えた町に棲むものらしい。 四つの物語は直接つながりはないけれど、胴の長い狐に似た魔 …続きを読む
美女と竹林をこよなく愛する森見氏の、竹林伐採にまつわるエッセイ(??) どこまでが本当の出来事で、どこからが妄想なのか、よく分からない。 竹林伐採に行ったのかどうか、それすら判然としない。 妄想の中で遊ぶ一冊。これはこれで、オモチロイ。無益な文章でよし!(←ファンにはね) フハハと笑って、ちょこっとだけ竹に詳しくなります。 氏は、天 …続きを読む
『それは異次元宇宙の彼方から突如飛来し、ずうんと大地に降り立って動かなくなり、もう我々人類には手のほどこしようもなくなってしまったという雰囲気が漂っていた。』(抜粋) ホントにそんなにスゴイのか、太陽の塔… 半信半疑で見に行ったのですが。(大阪まで!) まさに、その通りでした。すごい迫力。なんなんですか、これは。 『異界への入り口は …続きを読む
近代文学の名作から、森見氏が得たイメージを再構築した、5編。 読む前は、パロディかと思っていましたが、「新釈」に値する作品群。 「山月記」 「藪の中」 「桜の森の満開の下」は、かなり作品世界に忠実で、 「走れメロス」 「百物語」 は、新たな解釈を加えることで、作品のテーマが一層はっきりしている。 … と、まあ、これは私の感想で、そん …続きを読む
「大学三回生の春までの二年間、実益のあることなど何一つしていないことを断言しておこう。」 そんな主人公が体験する、時間と空間が奇妙に交錯した、摩訶不思議の四畳半の物語。 古風で、コミカルな、モリミー調で語られる、SF風味の青春小説。 文中で、同じフレーズが「コピペ」のごとく繰り返される。 「あれ、この文章さっきも読んだ?」と思いなが …続きを読む
京都を舞台とした、森見ワールド炸裂ファンタジー。 洛中の人間は、実は、化けた狸と天狗との三つ巴なのだというところから、物語は始まる。 平安より、糺ノ森で営々と続く、狸の一家・下鴨家。 その父・下鴨総一郎は、3年前の年の暮れ、狸鍋の具となって、この世を去る。 残された息子4匹のうち、三男「矢三郎」が主人公。 父を鍋にして喰ってしまった …続きを読む
【夜は短し歩けよ乙女 (森見登美彦 )】 大学の後輩・黒髪の乙女に恋する私。 ひたすら彼女を追い続け、やっと出会うと「やあ、奇遇だね」などと空惚け、 春夏秋冬これを繰り返し、ついに喫茶店「進々堂」で待ち合わせするに至るまでの、 甘く切ないラブストーリー。 が、 李白翁の街をゆく満艦飾三階建電車・鴨川古本市の火鍋・空飛ぶ炬燵などなど、 …続きを読む



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