【俺俺】星野智幸

俺俺
家電量販店勤めの「俺」は、マックで拾った携帯電話で「オレオレ詐欺」まがいのことをする。
ちょっとした気の迷いだったのだが、これをきっかけに奇妙な出来事が次々と起こり、不気味な「俺俺世界」に巻き込まれていく。
「俺」が「俺」でなくても成り立つ世界。
いつ隣の人間が「俺」にとってかわっても誰も構わない。
「父」「母」「息子」、役割さえソツなくこなせば、家族だって「俺」が誰でも構わないのだ。
ハチャメチャなパラドックス、これが今の日本のとんでもない風刺になっている。
ラストにいくにつれ話がぶっとんでくるけれど、最後はこれでいいんだと思う。
感覚的に現実とリンクしてるぶん、救いがないと辛すぎるからね。
(2010.12月14日読了)

星野智幸

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コメント&トラックバック
  1. トラックバック: 笑う学生の生活

    俺は俺なのか?

    小説「俺俺」を読みました。
    著書は 星野 智幸
    これは 設定のシュールさの面白さ以上の
    深さががある
    周り人たちが別の「俺」になっているという
    な…

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