【うさぎ幻化行】北森鴻

うさぎ幻化行
リツ子は、義兄・圭一を飛行機の墜落事故で亡くした。
音響技術者だった圭一が遺したハードディスクに保存されていた「うさぎ」と名付けられたフォルダー。そこには日本各地の音風景のデータがあった。
一聞しただけでは普通の音風景だが、解析していくにしたがい、その音には奇妙な仕掛けが施されていることがわかる。圭一は生前、義妹であったリツ子を「うさぎ」と呼んでいた。遺された音風景の謎を追って、リツ子は音源を尋ね歩く。
旅の途中で音をめぐる色々なエピソードがちりばめられて、音紀行のような物語でした。静かな結末を期待していたのですが、さいごはダークサイトに堕ちていきました。
北森鴻氏の遺作となった一冊です。
(2010.8月23日読了)

北森鴻

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