【デパートへ行こう!】真保裕一

デパートへ行こう!
失業したあげく家族もなくしたサラリーマン、
ヤクザに追われる元警察官、
盗みの計画を実行しようとする店員、
家出している若いカップル…
夜のデパートの暗闇の中、手探りで動き回るうち大騒動が引き起こされる。
老舗デパート・鈴善は、時代によって大きく変化してきた。
デパートが憧れの場所だった昔から、
その後、量販店におされて急落していった現在まで。
登場人物たち全てが、それぞれの時代に色々な立場から鈴善に深く関わっている。
複数の登場人物の視点で、時間を前後しながら進行していくため、分かりにくいところも多い。けれど、次々に起こる事件の背景が知りたくて、どんどん読んでしまう。
「デパート」のエッセンスを、ぎゅうっと詰め込んだような一夜。
この本は、今のデパートの窮状を書きながら、かつての輝きを取り戻してほしいと応援しているようだ。
(2010.8月21日読了)

真保裕一

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