【山の遭難】羽根田治

山の遭難
―あなたの山登りは大丈夫か
第1章 山の遭難小史
第2章 統計が語る現代の遭難事情
第3章 救助活動の現場から
第4章 遭難事故のリアリティ
第5章 なぜ増える安易な救助要請
第6章 ツアー登山とガイド登山
「遭難ライター」とも呼ばれる羽根田治氏の新刊。
近代登山の歴史と傾向が分かりやすく解説され、山を舞台にした本・映画なども網羅、
資料としても役に立ちそうだ。
4〜6章では、現在の登山者の安易な姿勢をとりあげて、苦言を呈している。
そして、安易な救助要請についても、山の救助がいかに困難を極めるものなのか、実例をあげて考え直すよう、促している。
ヘリコプターによる救助は、1時間につき5、60万が目安になる。
警察・消防・自衛隊のヘリコプターは人命救助として税金でまかなわれて無料だが、民間の場合は遭難者側が実費で支払うことになる。
救助にどの機関が動くことになるかは、状況次第で、その格差も問題となっており、また無料で来てくれる公共機関のヘリコプターに安易に頼る登山者も多いらしい。
この状況を少しでも改善しようと、公共のヘリコプターも有料にすべしという法案を立てようとしたのが、元長野県知事・田中康夫だったのは意外だった。
(この人、アイディアはいいのに、実行する力に欠けてたなあ。残念)
私もつい最近まで山がそんなに怖いものとは(低い山でも)、知らなかった。
この認識不足が、マズいのだ。
学校遠足は、いい機会だと思うので、楽しく山登りをするだけでなく、
山に行く心構えをきちんと教える場にしたらいいんじゃないかと思う。
そうしていたら防げたであろう子どもの遭難も、去年あったじゃないか。
(2010.4月29日読了)

羽根田治

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