【逃避行】篠田節子

逃避行
郊外の一戸建てに、夫と娘と暮らす50代の主婦・妙子。
ある日、妙子の愛犬・ゴールデンレトリバーのポポが、隣の子どもを噛み殺してしまった。
犬を処分するよう、家族からも迫られる、妙子。
事件の原因は、ポポを虐め続けた隣の子どもにあり、
もともと臆病で優しいポポを妙子は見殺しにすることが出来ない。
ポポは、孤独な妙子の唯一の味方なのだ。
雪の降る夜、妙子はポポとともに、命がけの逃避行に出る。

主婦と主婦以外の人では、この本を読んでの感想が違ってくるんじゃないかと思った。
日常の中で少しずつ磨り減っていった挙句の妙子の姿は、他人事じゃない。
もし、あのまま毎日が過ぎていたら、妙子にとって、これほど不幸なことはなかっただろう。
ポポの居場所を探す逃避行が、妙子を自由にした。
私もそろそろ、色々考える時期にきているだろうと、いや、ほんとに考えさせられました。
最後はとても篠田氏らしく、人としての生き方や幸せを追求していきます。
(2008.10月7日読了)

篠田節子

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コメント&トラックバック
  1. ありびり  

    でたな!逃避行。
    考えさせられるでしょー。他人事じゃないでしょー。
    私はイヌのお話かぁと思って買ってしまい、イヌよりも自分事について考えさせられた。
    主人公の彼女、結局、最後はあれで正解だよね。
    溜め池で死んでいるおばあさんも、幸せな生き方だなぁ、と思ったわ。

  2. たこΩ  

    ありびりさん、こんばんは〜
    シカフの【聖域】のコメントで、ありびりさんがこの本を挙げていたので読んでみたのですよ。
    家族がいるから孤独じゃないというのは安易なのかとか、やはり自分の幸せは自分で追求するもんだとか、ほんっとうに真剣に考えちゃいました。
    私の幸せな生き方って、どんなんだろう??? 正解は???
    ポポも最後に犬として幸せになれたよね。

  3. ありびり  

    そうそう!ポポも幸せな最後だったよねぇ。イヌらしく生きたって感じ。
    彼女が死んで、ポポが最後に一緒に走り回って遊ぶシーン、何度も読んで何度も涙を流しました。。。今でも泣きそうよ。
    篠田節子さんの本には本当に「やられる・・・」。今、「カノン」読んでます。

  4. たこΩ  

    ありびりさんもレトリバーを飼っているから、なおさら気持が入るよね。
    うちのテリアも、やっぱり「イヌ」として生きられていないです。かといって、本能を発揮してネズミを狩られても困るし…。幸せだと思ってくれてるといいんだけれど。
    「カノン」面白かったら、教えてね!

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